アグレッシブネクロズマ[S25最終17位 レート2050]
[初めに]
SHOGINGです。
S25シングルレートお疲れさまでした!
今期は1桁目指して頑張ろうと意気込んでいましたが、結局ポケモンをやる時間が作れず、最終日付近に無理やりレートを上げる形となってしまいました。ただ、最終的には高い順位を取れたので嬉しいです。
以下常体。
[コンセプト]
ほぼすべての構築に対して強引に日食ネクロズマを通す
まず、禁止伝説枠の選択であるが、ザシアンに不利を取るポケモンは使いたくないという理由から日食ネクロズマを選択した。
日食ネクロズマの性質として、禁伝相手の有利不利がはっきりし過ぎていることが挙げられる。つまり、ザシアン・ゼルネ・白バドには圧倒的に有利であり、カイオーガ・イベルタル・黒バドには日ネクが選出できないレベルで不利だということである。
しかし、それらの不利な相手に日ネクを選出しないようなPTづくりを行うと全体の勝率が落ちるような気がしたため、それらの不利な禁止伝説に対しても強引に通していける珠A特化龍舞ネクロズマに注目し、強引に通していくことを考えた。
また、珠A特化日ネクは無理に龍舞を積まずとも超火力を叩き出せるため、初手ダイマから強引に詰めていく動きができる点も考慮した。有利な禁止伝説、不利な禁止伝説に対する動きのイメージは以下の通りである。
・有利伝説の構築
→日食ネクロズマのダイマで先手をとり裏のポケモンで詰めていく
・不利伝説の構築
→展開的な動きをして強引に日食ネクロズマを通しに行く
[構築]
レンタルパはご自由にどうぞ。
[並びについて]
コンセプトである命の珠日食ネクロズマを採用し、ザシアン軸に初手ダイマした際の詰め筋として有効な襷ウーラオス、スカーフメタモンを採用した。
↓
不利な禁止伝説(イベルタル・カイオーガ・バドレックス)に対して日ネクが突破できるよう、龍舞の隙を作りつつ相手のSを奪える後攻のしっぽ+トリックのカプ・レヒレを採用した。ミストフィールドで状態異常も防げるため、日ネクとの相性は非常に良かった。
↓
地面枠として、HABオボンランドロスを採用。最終日まではHBアッキカバであったが、相手の日ネク軸にどうしても勝てなかったので、日ネク軸にエースとなれるランドロスに変更した。
↓
日ネクの型の都合上、どうしてもテッカグヤ・ナットレイ・エアームド・アーマーガア入りのサイクルを崩せなかったので、それらと対面したときにサイクルを破壊できるようなポケモンを探した。最終的な結論はCSヒードランで落ち着いた。
[個体紹介]
ネクロズマ @いのちのたま
性格 : いじっぱり 特性: プリズムアーマー
技 : メテオドライブ/サイコファング/ロックブラスト/りゅうのまい
数値: 189(132)-x-229(252)-148(4)-x-130(4)-112(116)
[調整意図]
A:特化
S:+1で最速100族抜き
H:10n-1(Sに振りたさもあったが、Hはダイマックスで2倍の恩恵を受けるため、少し振るだけで様々な場面で乱数・確定数がずれるため振った)
BD:端数
[ダメージ目安]
〇+1ダイロック
・CSイベルタル(DM)が62.5%で落ちる(相手の珠・砂ダメと合わせればほぼ落ちる)
・CSオーガ確定一発(同時に砂嵐にできるので良く打つ)
・DMしたH振りサンダー確定一発(HBがダイマしても8~9割入る)
〇+1ダイスチル(ダイサイコ)
・H振りザシアン確定一発
・最高乱数引けばDMカイオーガ一発(フィールド下なら確定一発)
〇ダイスチル(ダイサイコ)
・悪ウーラオス、黒バド、カイオーガ等一発 (DM無しでは受けポケモン以外は基本耐えられない)
・HBヌオー:8割程度(フィールド下であれば、一発で倒せる) → 対面突破可能
〇ダイロック
・CSのDMサンダーに砂ダメ・珠ダメ込みで割と落ちる
・HBサンダー(DMなし)確定一発
[コメント]
+1ダイロックでDM珠イベルタルを破壊できることがダメ計で分かったことから今回の構築づくりがスタートした。
前述の通り、龍舞を積めば不利な禁止伝説を破壊できるため、基本的にはほぼすべての構築に対して選出が可能である。
また、有利な禁止伝説(ザシアン・白バド・ゼルネアスには)初手ダイマで荒らし、裏のポケモンで詰めていくような動きができるため、初手ダイマを構築に組み込みながら選出の幅を広げられたのは非常に良かった。
技構成としては、色々試したがこの構成が最適であると思う。
ダイロックはイベルタル・サンダーに打つだけでなく、奇襲としても有効で、ダイマエスバやダイマリザードン・ホウオウを誘殺できる。さらに、天候の恩恵も受けられるため、襷ウーラなどでストップが効かなくなったり、オーガの雨を書き換えて被ダメージを減らしたり、動きの幅が広がる。
ダイサイコは技の通りが非常に良く(ヌオーなどを倒せる)、サイコフィールドを展開することで先制技を封じつつ2発目のリーチが延びる点が素晴らしかった。
この型の欠点としては、回復技を持たないためサイクルを回すのには適していない点と、鋼勢(ナット・カグヤ・エアームド)がきつい点である。したがって、裏のポケモンは工夫する必要がある。
ウーラオス @気合の襷
性格 : いじっぱり 特性: ふかしのこぶし
技 : 暗黒強打/インファイト/不意打ち/カウンター
数値:176(4)-200(252)-120-x-80-149(252)
[調整意図]
AS特化
H4はカウンターでのダメージ意識
[コメント]
普通の襷ウーラ。
詰め筋として優秀な点と黒バド+ポリ2の並びに強く出れる点が良い。
雑に扱っても強く、@1の選出が迷ったときは大体選出した。
襷ウーラを使ってみた感想だが、襷前提でドヒドイデやヌオーを投げてくる人が多数いて、鉢巻だったらどうするんだと感じる場面が多かった。
性格 : 生意気 特性: かわりもの
技 : へんしん
数値: 155(252)-x-x-x-x-x
[調整意図]
H振り以外はどうでも良い。
[コメント]
普通のスカーフメタモン。ザシアン軸への詰め筋+黒バド入りに対してポリゴン2やバンギラスの選出を強制できる点が良い。
技の打ち分けが出来なくて落とした試合も少しあったが、スカーフ以外のメタモンを使って同速勝負するようなプレイヤーにだけはなりたくない。
カプ・レヒレ @後攻のしっぽ
性格 : おだやか 特性: ミストメイカー
技 : しぜんのいかり/光の壁/ちょうはつ/トリック
数値: 177(252)-x-147(92)-115-188(164)-105
[調整意図]
HD:臆病珠カイオーガのダイサンダー最大乱数以外耐え
B:余り(総合耐久意識)
[コメント]
HDしっぽトリックレヒレ。
オーガ軸・イベルタル軸・黒バド軸に対して日ネクを通すための補佐をする。
基本的にどの対面であろうが初手にトリックでしっぽを押し付けることで、日ネクが上を取れるような状況を作りだすことが出来る。
光の壁はオーガ軸・イベルタル軸・黒バド軸はそれぞれ特殊ATである点に着目して採用した。光の壁を打つことで、それらに対する耐性をつけ、壁ターン枯らしで裏に引いたタイミングで日ネクが龍舞を積むことで、すべてを破壊することが可能となる。
挑発はこちらの展開が妨害されるのを防ぐだけでなく、こだわり持ち(黒バド等)がトリックでしっぽを返してくるのを防ぐ役割がある。
自然の怒りは一度黒バド・カイオーガに当てると相手が強引にダイマを切ろうが、日ネクのダイスチル(ダイサイコ)で落とせるようになるため、非常に意味のある技である。
数値についてだが、HD方面がめちゃくちゃ硬く、無振りサンダー程度のボルチェンであれば半分も入らないので問題なく仕事を全うできる。また、ミストフィールドにより、サンダーのでんじはや、ドヒドイデの熱湯などの状態異常からネクロズマを守ることが出来るため、安心して龍舞を積む隙を作れる点が非常に良かった。
ランドロス @オボンのみ
性格 : 意地っ張り 特性: 威嚇
数値: 196(252)-188(44)-133(180)-x-101(4)-115(28)
[調整意図]
H:最大(4n)
B:エスバの-1火球でオボン食べられる範囲内でできるだけ高く
S:+1で最速ウツロ抜き
A:あまり
D:端数
[コメント]
一番強い型のランドロス。
最終日まではHBカバであったが、日ネクを倒せるポケモンが誰もいなかったので、剣舞ランドロスに変えた。
何度も採用しているため特段言うことがないが、威嚇があることでプレイングの幅が大きく広がる。最高のポケモンである。
ヒードラン @風船
性格 : 控え目 特性: もらい火
技 : マグマストーム/大地の力/ソーラービーム/ちょうはつ
数値: 167(4)-x-126-200(252)-126-129(252)
[調整意図]
CS特化
DL調整が出来ていないのは記事書いてて気づきました。
[コメント]
ラスト1枠は鋼勢(テッカグヤ・ナットレイ)に対してあと投げからサイクル破壊できるポケモンが必要だった。
鋼に有利を取れても、裏に通らなければ確実にサイクル負けするため、以下のいずれかの要素を持つポケモンを1カ月間模索した。
・鋼ポケモンをキャッチしてそのまま崩す
・宿り木等を透かせて回復させずそのまま有利展開をとれる
これらの要素を満たせるポケモンとして、HD身代わりバトンサンダーや、磁力ジバコイルが思いついたため、色々試行錯誤していたがどうしても上手く行かなかった。
最終的に3つ目の要素を満たすCSヒードランにすることで落ち着いたが、それでももっと良いポケモンがいたのではないかと、今でも思っている。
ソーラービームの枠は、原子の力にすれば、ホウオウ+ナットレイのサイクルを崩せたため、そうすべきだったと最終日が終わってから気づいた。
この枠の最適解が見つかればもっと上を目指せた気がする。
[各禁止伝説に対する選出と動き]
VSザシアン軸
高い勝率を保てた。初手ザシアンから入られた場合は龍舞からのダイマ、それ以外は大体初手からダイマを切って数的有利を取る。基本的には受けは成立せず、数的優位を保ったまま裏の詰めゴマで余裕をもって勝てた。エスバやリザ入りだとしてもダイロックで飛ばせるため問題ない。
VSイベルタル軸
→レヒレ+ネクロ+@1(ウーラが多い)
構築のコンセプト通り初手レヒレで盤面を作ってネクロで龍舞を積んで通していく。イベルが初手からダイマを切ってきた場合、レヒレへのダメージ量で物理・特殊が判断でき、特殊の場合はトリック→光の壁で2発耐えるため、ダイマを3ターンを枯らすことができ、ほぼ勝ちである。
VSカイオーガ軸
ほぼイベルタル軸に対する動きと同じである。ナットレイ入りにはレヒレの怒りとネクロズマで役割集中を図るか、ウーラオスを強引に通していく立ち回りが必要となる。
〇VS黒バドレックス軸
相手の構築に黒バド受け(ポリ2やバンギ)がいるならウーラオスを選出し、いないならメタモンを選出して黒バドをパクッて破壊する。メタモンが構築にいることで、相手の選出にポリ2、バンギが出てくるので日ネクを強引に通しやすい。レヒレで黒バドの足を奪うこと、壁で龍舞を積む隙を作ることの2点を意識することが重要である。
VS日食ネクロズマ軸
→パターン①レヒレ+ウーラ+ランド
パターン②ネクロ+ウーラ+レヒレorランド
日ネク軸に対してはランドを通していくことを考える。レヒレで盤面を作り、ランドの剣舞で崩していき、悪ウーラでスイープしていく。ランドをエースに添えてから、それなりに勝率を保てたので良かった。
基本的にはパターン①だが、日ネクが選出されないと読めた場合はパターン②の選出し、強引に日ネクを通していく。
〇その他のケース
通りやすいポケモンを選択するが、ナットレイ・テッカグヤを見たらヒードランの選出を検討する。
[結果]
TN:百戦錬磨
最終17位 レート2050
[おわりに]
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
リアルがそろそろガチで切羽詰まってきたため、今シーズン最終一桁を取って快く引退しようと思っていましたが、惜しくも叶いませんでした。ただ、この一年は長い時間ゲームをプレイしてきて、ポケモンが上手くなったという実感はあります。特に、構築作成の思考力が向上し、自分しか作れない発想力を持った構築をいくつか作ることが出来た点は誇りに思っています。
2021年最後のシーズンも最低限良い順位を取れたのでの締めくくりとしては良かったと思います。
来期以降はペースを保ちつつ、今までほど無理には最終二桁・1桁を目指さないつもりです。
今まで本当にありがとうございました。