偉ぶり黒馬ホウオウサイクル[S30最終23位,レート2034]
[初めに]
SHOGINGです。
S30シングルレートお疲れさまでした!
S30で最終23位を取りました。今期は最終一位を取るつもりで序盤から潜っていましたが、達成できませんでした。ただ、順位的にはそれなりだと思うので、記事を書かせていただきます。参考になれば幸いです。
以下常体。
[PT]
一応二つ使っていたので、どちらもご自由にどうぞ。
今期信頼していた方の構築
前シーズンの並び+今シーズンでも複数ロムでレートをあげるのに使用。構築の構造としては上と非常に似ている。
[コンセプト]
前提として、
麻痺や著しく命中が不安な技や一撃必殺技などの、「運」や「上振れ(笑)」といった不確実なものに頼らず、
プレイングや構築の完成度が順位にそのまま反映されるようなサイクル構築
を完成させることを目指した。
その上で構築を作る際に意識した要素として、
①ザシアンに対する処理ルートを増やす
(上から縛れる伝説枠+ホウオウナット+対面勝てる地面枠)
→ここまで処理ルートを増やすことでワイボインファザシアンだとしてもプレイングで全対応可能だと考えた。
ホウオウムゲンダイナ等の受けに寄せてしまうと相手の技依存になるので、攻めの要素を入れることで対応した方が良いと感じている。
②積み技による崩し+ゴチルゼルやジガルデなどの嵌めてくるポケモンに対して、抗う手段を多く持つ
→吹き飛ばしホウオウやまるくなるポリ2によるストップ・起点回避
黒バド・ハチマキゲロゲなどの攻めの要素を多く入れる。
[並びについて]
①ホウオウナットレイ+上からザシアンを叩ける伝説枠を軸とすることで、ザシアン入りに対して安定して勝てる並びを目指した。
S29ではスカーフオーガ+ホウオウナットにしていたが、貯水絡みに対して、こちら視点楽しくない択を通さなければならない点+絡め手に対する対応の不十分さが気になったので、今期はスカーフ黒バドをホウオウの相棒伝説枠として採用した。
↓
②ザシアンに対面で勝てる地面枠として、鉢巻ガマゲロゲを採用。ランドロスとの選択であったが、以下の要素からガマゲロゲを選択。
(i)ザシアンオーガに対してナットを選出しない選択肢を取れる(ワイボインファザシアンが多かったりゴチルゼル入りが増えたりメタられまくっていた)
(ii)水ウーラオスやウオノラゴンがホウオウナット絡みのサイクル破壊として多く採用されていたため、水の一貫を切ることができ、どくどくとハチマキにより崩しや切り返しができる
↓
③ランドロス・ゼクロムやキュレム・龍舞ネクロに対してストップを利かせられるHBポリゴン2を採用。
↓
④イベルタル・黒バド・ムゲンダイナ・ホウオウ等面倒な伝説枠に強く出れるHDバンギラスを採用。なんだかんだでキツイ珠サンダーを止める貴重な枠ではある(選出できるかは別として)。
[個体紹介]
ホウオウ @厚底ブーツ
性格 : 腕白 特性: さいせいりょく
数値: 213(252)-151(4)-154(236)-x-175(4)-112(12)
H:特化(3n)
B:できるだけ高く(11n)
S:+1で100族抜き
[コメント]
プレイング次第で対応範囲が無限に広がるポケモン。いろんな場所から岩技や、ワイルドボルトが飛んできたが、それらのメタに対してもプレイング次第ですべて対応することができる。
調整は一般的なHBベース。
技構成として、ふきとばしが珍しめな技ではあるが、S27からずっとこの技構成で使い続けている。要素としては、
①ジガルデ入りに対して起点にならないため、安心して投げることができる。
②ゴチルゼルで詰まない。
③ゼルネアスのジオコンを無力化できる(裏のHDナットと合わせれば壁込みであっても負けることはない)。
④HBポリ2では見切れない瞑想ネクロズマにも吹き飛ばせる
⑤その他(ルギア・コスパダイナ等)の詰ませ防止
現環境では選出しやすくするための欲しい要素ばかりのため、@1の技は吹き飛ばし採用しかないと個人的には思っている。
注意点として、吹き飛ばしは相手の手持ちがラスト一体になると使えないため、数的優位(3対2)の状況から相手を倒さず、即TODに向かうプレイングをすることが大事である。
メタられている現環境では使うのは難しいが、
つり出し→再生力によるHP管理や、4倍弱点やワイボインファザシアンに対するケア、時間管理やあえて相手を倒さずに向かうTODなど、プレイングの引き出し次第で大きく化けるポケモンなので、プレイングに自身のある人だけが使うべきだと考えている。
バドレックス @こだわりスカーフ
性格 : 控え目 特性: じんばいったい
技 : アストラルビッド/サイコショック/リーフストーム/トリック
数値: 175-x-129(228)-226(164)-120-185(116)
[調整意図]
耐久・火力のラインをぎりぎりまで切り詰め、Sに限界までふった。
B:陽気珠ランドロスのジェット確定耐え、234ザシアンの+1巨獣斬確定耐え(特化だと50%)
C:アストラルビッド×2+珠ダメ1回でDMランドロスを95%くらいで落とせる(急所非考慮)。
S:残り(前期のS調整を施したスカーフバドのS最大値が182)
※A個体値甘えてます。
[コメント]
ホウオウの相方の伝説枠。以下の3つの要素を持っているため採用。
①ザシアンを上から殴れる
②スカーフトリックによる絡め手に対する対応力
③ランドバドザシを一匹で破壊できる
調整は一般的なスカーフ黒バドと数値をずらした。
珠ランドのダイジェット耐え、ザシアンに対してある程度信用できる物理耐久、最低限度の火力まで数値を切り詰めることで、従来のスカーフ黒バドの上を取ることができる(前期までのSを調整した黒バドの実数値は最大で182だった)。
ここまで数値を切り詰めた理由としては、相手のスカーフバドを抜くことで、襷ランド+スカーフバド+ザシアンのよくあるフォーマットに対してイージーウィンを取れるからである。
バドザシランドの弱点はスカーフメタモンで同速勝負することでもなく、ポリ2やバンギ等で受けることでもなく、上から殴ることだと思っている。もっと一般的な構築にもSの早いスカーフ黒バドを採用し、ザシアンと同じようにSのいたちごっこをさせるべきだと個人的には思っている。
このような意図の調整ではあったが、シーズン中盤まではバドザシランドをカモり続けることができたが、終盤上位のバドザシはガオガエンやラッキーをいれたサイクル絡みが多くうまく機能しなかったので、最終日の環境に対する調整としては良くなかったかもしれない。
ナットレイ @残飯
性格 : 生意気 特性: 鉄のとげ
技 : ジャイロボール/種マシンガン/やどりぎのたね/まもる
数値: 181(252)-114-152(4)-x-184(252)-22
[調整意図]
HD特化
[コメント]
要素は以下の三つ。
①ホウオウとの相性補完がとれる。
②オーガ・ゼルネアスをある程度見れる。
③ポリ2などの受けゴマに強く出れる。
ホウオウとコロコロすることでインファワイボザシアンのHPを削り、黒バドで上から縛るプレイングを行った。
ただ、最終日はウーラオスが増えた影響で環境的には逆風だったのであまり選出できなかった。
性格 : のんき 特性: アナライズ
数値: 191(244)-100-156(252)-125(4)-117(4)-72
[調整意図]
HBほぼ特化(数値の効率は意識)
[コメント]
特にいうことがない普通のポリ2。
まるくなるは、ゼクロム・キュレム・ネクロズマ等に抗うことが可能。電磁波よりかは対応範囲が広くでき、偉ぶりとしては良い技だと思う。
特性はランドをちゃんと意識するならトレースで良いが、ダイマとの兼ね合いや火力の最大値を取ってアナライズとした。実際どっちが良いかは本当に難しい(今シーズンはトレースが正解だったような気もする...)。
ガマゲロゲ @拘り鉢巻
性格 : いじっぱり 特性: ちょすい
数値:197(132)-159(236)-112(132)-x-96(4)-95(4)
[調整意図]
調整はどっかのパクリです。
A:ほぼ特化
HB:ザシアンの+1じゃれつく耐え
[コメント]
要素は以下の三つ。
①ザシアンを対面処理できる
②水の一貫(ノラゴン・オーガ・水ウーラ)切り
③ハチマキの高火力+どくどくによる崩し
この三つですべて説明できていると思うが、③は特に重要で、黒バドに投げてくるバンギラスやガオガエンを崩すために、水の一貫を切る目的ではなくても多く選出した。毒を打てるので交代際のHBサンダーに毒を入れる立ち回りを常に意識した。
バンギラス @カゴのみ
性格 : しんちょう 特性: すなおこし
技 : ロックブラスト/かみ砕く/りゅうのまい/ねむる
数値:207(252)-155(4)-131(4)-x-161(212)-81
[調整意図]
ほぼHD特化
※努力値36をCに振ってました...(記事書いてて気づいた)
[コメント]
黒バド・イベルタル・ルギア・ホウオウ・ダイナ等のここまでで処理が不確実な相手に対する誤魔化し枠として採用。ウーラやノラゴンやランド等がきつくなってしまうため、他のポケモンにしたかったが、ここまで伝説枠に対して要素を持てるポケモンはいないため変えようがなかった。
技構成の意図としては、ロックブラスト・かみ砕くはメインウェポンとして確定で、眠るはイベルタル等のダイマ枯らし+TOD+毒ダイナ対策。竜の舞は舐めたサイクルへの崩し+コスパダイナに対して眠ると合わせることで急所待ちができるのが要素として偉いので採用。
刺さるときには刺さる感じのポケモンだが、環境が逆風ということもあり、そこまで信用ができなかった。
[選出と立ち回り]
あまり選出は固定せず、同じ系統の相手に対してもいろいろなパターンの選出ができると考えている。
例)ザシオーガ
→ホウオウ、黒バド、ゲロゲ、ナット、ポリ2の内から3体選出で、相手の並びや再戦等に合わせて適宜変更した。
プレイングに関しては今までの経験測によるものが大きいが、交代による圧をかけ続けることで、相手のDMをいなすことを重視した。
[結果]
TN:SHOGING
最終23位、レート2034
[最後に]
ここまで記事を読んで下さり、ありがとうございました。
今期はS30という節目のシーズンであり、3か月くらい前から1位を目指したいと思っていました。
最終日一週間前までは2ロム10位台を取れたりしていい感じでしたが、そこから最終日までまともに潜れず、最終日1発勝負になり、環境が逆風になってしまったのに対応できなかったのが良くなかったと思います。
やはり本気で上を目指すのであれば、完成度がMAXのPTを複数用意しておき、休むことなく毎日常に潜り続けて、環境に適応し続けることが大事だと改めて感じました。
最終2桁は9度目ですが、いまだに1桁順位がとれないのは明らかに自分の実力不足であるため、新作が出るまでにはとれるように頑張りたいです。