環境意識 王道ザシアンスタン[S22 最終31位,レート2104]
[初めに]
SHOGINGです。
S22シングルレートお疲れさまでした!
ここ数シーズン、自身のポケモンに対する才能とモチベーションの限界が来ていると感じてきて自信を失っておりましたが、久しぶりに高順位とレート2100を達成することができ、とてもうれしいです。
今期の構築は今までの自分の構築と比べて癖の少ないものとなっているため、面白みがないかもしれませんが、参考になれば幸いです。
以下常体。
[コンセプト]
・最強のザシアンを強く使うために、環境に多く存在する禁止伝説の並びに明確な回答を設ける。
誰がなんと言おうと最強はザシアンである。したがって、こちらもザシアンを使用しつつ、相手のザシアン構築に勝てるよう考えた。
ザシアンミラーに勝つために、色々なことを加味した結果、ゴツメHBこらえるサンダー、最速砂かきウオノラゴンが最も汎用性を維持しつつ高い勝率を確保できると感じたため軸として採用した。
残りの三体で環境に多いバドレックス、ムゲンダイナ、受けループに勝てるポケモンを考え、バンギラス、マンムー、ゴチルゼルを採用した。構築に必要な要素を満たすことが出来ているので良かったが、ゴチルゼルは最終日全く輝かなかったので最終日少なかった受けループを切り、突如増えたオーガ軸に強いヤドキングに変更した。
[並びについて]
①全ポケモン最強のザシアン、一般ポケモン最強のサンダー、カバザシノラゴンを倒せる最速砂かきウオノラゴンを採用。各々の技構成、努力値調整、持ち物はS22環境の最適解だと思われる。
②黒バド軸に強すぎるバンギラスを採用。前期の記事にあった脱出パックからウオノラゴンにつなぐ流動的な動きに惚れたため、拝借させて頂いた。
③受けループ、ムゲンダイナ軸を1匹で破壊できると思っていたゴチルゼルを採用。しかし、最終日の環境にはそぐわなかったため、オーガ軸に強く、ムゲンダイナと受けループにやんわりと役割の持てるチョッキヤドキングに変更。こちらもS21の記事を読んで一目惚れしたポケモンである。
④構築の穴埋めとしてマンムーを採用。電気の一貫切り、メタモンにザシアンがコピられた際の切り返し、先制技持ち襷としてのストッパー性能、ランドロスに強い、受けづらいなどの様々な要素を持っているため性能としては唯一無二のポケモンであった。
[個体紹介]
ザシアン @くちたけん
性格 : 意地っ張り 特性: ふとうのけん
数値: 181(108)-234(180)-136(4)-x-137(12)-194(204)
HB:特化ザシアンの+1巨獣斬確定耐え
A:+3じゃれつくでHBサンダー確定
S:残り(意地っ張りザシアンに絶対S負けしない)
D:端数 ,DL調整
現環境一番強いと信じている調整のザシアン。
サンダー引きに剣舞を合わせてじゃれつくで確定で落とせるラインの攻撃,特化ザシアンの巨獣斬を確定で耐える防御,残りを素早さに振ることで、環境に存在する意地ザシアンに確定で先制できる。
前期の構築記事を読み漁って意地ザシアンのSラインをほぼすべて見たので、絶対抜いているという自信があった。
後述のサンダーと合わせることで、相手のザシアンサンダーに超高確率で勝てる。
こちらが最善の立ち回りをした上で、ザシアンサンダーミラーの構築に負けるのが、こちらのザシアンが静電気で一発麻痺(30%)かつ相手のザシアンが三回連続で麻痺を引かない確率(約34%)となるので、勝率としては、
1-(0.3×0.34)≒90%
となり、十分だろうと判断した。
色々頭の中で試行錯誤した上での回答であるため、これ以上ミラーで勝率を上げるのは私の力ではできない。
サンダー @ゴツゴツメット
性格 : 図太い 特性: せいでんき
技 : ぼうふう/ほうでん/こらえる/羽休め
数値: 197(252)-x-150(252)-145-111(4)-120
HBブッパ
一般ポケ界最強であり、使われると一番うざいポケモン。
ザシアンを使う上で、ミラーとメタモンをどうするか問題が出てくるが、汎用性を落とさずに高い勝率を残せる唯一のポケモンである。
基本的な動きとしては、ザシアンに投げてゴツメダメでこちらの攻撃で落とせるラインまで削りつつ、静電気の確率を押し付ける。こらえる採用により、3回触れさせることができ、静電気麻痺の確率が約66%まで引きあがるため、勝率が飛躍的に上がる。
ウオノラゴン @いのちのたま
性格 : むじゃき 特性:すなかき
数値: 165-142(252)-120-91(4)-90-139(252)
・ASブッパ
・ノラゴンミラーで勝てるよう最速
受けずにカバザシノラゴンの並びに勝つことのできるポケモンを考えた結果、このポケモンしかないと思い採用。
がんじょうあごでない特性で、技の打ち分けが可能なウオノラゴンを使用する際、Aに性格補正をかけて火力を高めたいという気持ちを私は誰よりも理解している。したがって、最速にすることでミラーにおいてほぼ確定で上を取れると確信していた。
一応、相手も最速で、げきりんを打ってきた場合はザシアンで切り返しが可能なのでケアが効いている。
現環境において、技の打ち分けができないウオノラゴンは論外である。特にりゅうせいぐんは、物理が固めな水ウーラオスを倒すのに重宝した。
かみ砕くはもともと地震であったが、最終日に上位で当たった謎調整の耐久振り眼鏡バドレックスを絶対倒せるように急遽変更した。再戦せず、使用機会は結局なかったが、地震も打ったことがないのでどちらでも変わらない。
バンギラス @脱出パック
性格 : しんちょう 特性: すなおこし
数値: 207(252)-155(4)-131(4)-x-161(212)-86(36)
HDベース、Sラインは割と気分
黒バド構築に最も強く、ウオノラゴンとのシナジーが神なポケモンである。
本構築はガブリアス、マンムーが刺さっており、初手に良く投げられるため、地震を一発耐えて馬鹿力で相手の襷をはがしつつウオノラゴンで切り返していくムーブを何度も取った。Hに振ることで、地震を一発耐えることが出来る。
ステロと砂で襷を削ってくれるのがウオノラゴンを通す上で神である。
電磁波の枠のみ要検討ではあるが、他にいい技がないためこれで良い。
性格 : ひかえめ 特性: 再生力
技 : サイコショック/みらいよち/れいとうビーム/くさむすび
数値: 202(252)-x-101(4)-167(252)-130-50
HCブッパ
前期の記事を読んで感動したポケモン。ただ、交換進化が面倒臭くて最終日夜まで努力値をふったヤドンの状態で眠っていた。
最終日に上位帯でカイオーガがありえんほど増殖したため、2桁順位から入れ始めた。ゴチルゼルと違い、ガチガチの受けループは崩すことはできないが、立ち回り次第で未来予知を上手に絡めることができれば、受けループ風の構築は崩すことが可能である。
マンムー @気合の襷
性格 : 意地っ張り 特性: どんかん
数値:185-200(252)-100-x-81(4)-132(252)
意地AS
構築に必須な電気の一貫を切るポケモンである。ランドとは違い、氷が四倍弱点じゃない点、先制技を持っている点、ガブリアスに明確に強い点など、構築に必要な要素を持っている。
ストーンエッジは、ヒトムやウルガモスなど、舐めて出てくるポケモンを咎めることができ、強い。
性格はA補正が良いのか、最速が良いのかは微妙なラインである。
[各並びに対する選出と立ち回り]
・VSカバザシノラゴンサンダー
→ウオノラゴン+ザシアン+サンダー
最終日負けた記憶がない。
初手にウオノラゴンを投げるのがミソである。十中八九初手にカバルドンが初手に来るので砂にただ乗りしてエラガミを打つ。ノラゴンに引いてきたらりゅうせいぐんに打ち分ける。打ち分けできる最速ノラゴンがただただ偉い。もし上を取られていたらザシアン剣舞から切り返していくつもりだったがそんな場面は一度もなかった。
初手にザシアンが来てもサンダーに引けば良い。こらえるにより静電気ガチャ3回できるし、引かなくてもザシアンで縛れているので問題ない。麻痺を引けばウオノラゴンで全員縛れるので負けることはない。
・VSザシアンサンダーメタモン
→ザシアン+サンダー+マンムー
こちらもほぼ勝った記憶しかない。ザシアンコピーしたメタモンに対してサンダー引きをする。
巨獣なら羽で回復が間に合うし、じゃれならこらえるを絡めてゴツメガチャ3回引くことが出来る。引けなくてもザシアン、襷マンムーで一応切り返せなくもない。こちらのザシアンが相手のサンダー引きに対して剣舞を打てると勝率がグッと上がる。
・VS黒バド水ウーラランド
→バンギラス+ウオノラゴン+ザシアンorサンダー
初手で水ウーラ引きに対して馬鹿力→ウオノラゴン着地することで、りゅうせいぐんで水ウーラを縛ることができ、一方的な展開が取れる。初手に水ウーラを出されるのが一番面倒だが、サンダーを出している場合は引きで良く、ザシアン選出時でも1サイクル目であれば引きが間に合う。
最終日良く当たったが、高い勝率を確保することが出来た。
VSオーガ軸
→ヤドキング+ザシアン@1など
オーガ軸は並びによって選出が変わる。具体的には、オーガがスカーフを持っているのかで変わる。メタモンが一緒にいるときはサンダーを選出しなければならない代わりに、ザシアンがオーガの上を取れるのでバランスは取れている。
どうしようもないときはバンギノラゴン選出をし、強引に崩せるかどうかのゲームをしていた。正直初めは切っていたので明確な処理ルートを用意していなかったが、ヤドキングを入れてからは全部勝てた。
VSムゲンダイナ
→バンギノラゴン@1またはヤドキングザシアン@1
ムゲンダイナ軸も並びによって選出が変わる。
一番多い処理はバンギノラゴンのルートだった。バンギを初手に投げて電磁波を打ち、突っ張ってきたら麻痺、ランドに引いてきたら脱出パックが起動してノラゴン着地ができる。ここでも技の打ち分け出来る点が偉く、ノラゴンランド対面において、ダイナバックに対して、エラガミ+りゅうせいぐんで落とすことが出来る。
3体目にマンムーを置いて、マンムーを通していくことが多かった気がする。
受けよりの並びであればヤドキング+ザシアン+サンダーと投げて、まっとうなサイクル戦を仕掛けるのが良いと思われる。
VSネクロレヒレランド
→ザシアン+サンダー+マンムー
本来勝つことのできない相手だが、なぜか当たったときは全部勝てた。理由としては、相手は諸々をケアして初手にレヒレから入ってきてくれるからである。初手にザシアンを合わせて剣舞を積むと、ネクロズマに勝つことが出来る。
初手にネクロズマを出すような選出をされると、多分勝てないと思われる。
その他の並びに対しては、ザシアンの性能が高すぎるためその場で選出を考えれば互角以上の戦いができる。
[レンタルパーティ]
ご自由にどうぞ。
[結果]
TN:百戦練磨
最終31位、レート2104
[謝辞]
・twitterで心強いリプを送ってくださった方々
・対戦してくださった方々
[最後に]
ここまで記事を読んで下さり、ありがとうございました!
最終日2日前までモチベがなく、4桁帯であったため今期も無理かな..と思っていましたが、なんとか良い成績を取ることが出来、非常に嬉しいです。
2桁順位に乗ってからは、一戦一戦魂を込めてプレイすることができ、一度も負けずに2100まで乗ることが出来ました。長い期間このゲームをプレイしていますが、緊張感を持つとプレイングの精度が明らかに変わる点が興味深いと思います。
3時ごろに2100乗ったので、最上位層も目指せなくはなかったのですが、久しぶりの高順位帯だったのでチキってしまいました。やはり今の自分には最上位層とは距離があると感じています。一度負けたらレートが吹っ飛ぶのに、毎シーズン最上位層で戦っている人達は本当にすごいと尊敬しています。
いつか最終1桁、最終1位取れるように頑張ります!