難解ポリヒトデピクシー[S9最終51位/レート2091]

[初めに]

SHOGINGです。

S9シングルレートお疲れさまでした!

今期は過去最高順位を更新することができました。

来期は使用率トップポケモンが使えなくなり、環境が大きく変わるのは確定していますが、受けサイクル構築を組む際のヒントになれば良いと思います。

 

 

[構築経緯]

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[コンセプト]

 受けと攻めの両立、選択

前提として、一つの勝ち筋を追うのではなく、あらかじめ複数の強い勝ち筋を用意しておき、相手の構築に合わせて一番太い勝ち筋を選択できるようなパーティを目指した。

 

具体的な強い勝ち筋とは、

・ピクシーによる詰ませ

・受け主体による相手のダイマ枯らし(交代するだけで優位をとる)

・両刀エースバーンによる前のめりに来た相手への奇襲

・ガラガラの超火力による相手のサイクル崩壊

トリックルームによる切り返し

・意図的なTODによる逃げ切り

 

詳細は個体紹介の項で述べる。

この中から1,2個の勝ち筋を通していくが、相手の構築に合わせてどんなプランで戦うのか選出時にイメージしておくことが非常に重要だと考えている。

 

[並びについて]

ポリ2解禁により、7世代に使っていたポリヒトデの並びが使えるので軸として採用

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今の環境では、身代わり瞑想や悪だくみなど、強力な積み技に対して、この2体では一瞬で崩されてしまうので、これらの能力上昇をケアしながら、相性の補完もある程度取れるHDピクシーを採用。 使っていくうちにこのポケモンが詰ませ性能が異常に高いことに気づき、強力な勝ち筋として動かすようにした。

                                                                      ↓

 

選出圧力として機能し、相手が意識しなければサイクルを一瞬で崩壊させる性能を持つ珠エースバーンを採用。 HBギャラやカバルドンがいるだけで出したい構築に出せないのは辛いと感じたので、両刀で使用した。

                                                                       ↓

 

相手のエースバーンに対して薄く、また地面の一貫も切りたかったのでHBギャラドスを採用。 眠るを持たせることで極力過労死しないようにしている。

                                                                      ↓

 

ここまで電気の一貫が切れていなく、ジバコイルやパッチラゴンにボコボコにされてしまうので、トリックルームによる切り返し枠としてガラガラを採用。 剣舞からの超火力により、対受け構築にも刺していける。

 

 

 

 

[個体紹介]

 

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ドヒドイデ @黒いヘドロ

性格 : 穏やか  特性: 再生力

 

技 : ねっとう/どくどく/自己再生/トーチカ 

 

数値: 157(252)-x-191(148)-73-193(108)-55

HDベース

B:特化ハチマキゴリランダーのGF下ウッドハンマー最高乱数以外耐え

 悪ウーラオスの暗黒強打を黒いヘドロ込みで大体2耐え

 

D:極力高く

(D>BによるDL対策)

 

一番信用しているHDドヒドイデ

個人的にHDドヒドイデが好きであるが、今の環境だと、最低限Bをここまで降らないと物理アタッカーに崩されてしまうので、このような調整となった。

シーズン序盤は、相棒枠としてPTに入れていても、ほとんど選出させることができなくて悩んでいた。やはりピンで入れるのでなく、こいつを中心として周りでしっかり固めてあげることが構築を組む際重要である。

本来役割対象であったアシレーヌニンフィアは全員身代わりを持っているので、後述するピクシーと見るようにしてた。

 

使い方としては、周りと協力して再生力を駆使しながら広く浅く受けていくイメージ。

基本的には初手で出して積極的に毒をばら撒いていく。

 

一般的にドヒドイデを使う場合は、黒い霧は必ず入れなければならないが、ピクシーと組んでいるときに限り、代わりにトーチカを採用することが許されている。やはりトーチカを使えるドヒドイデは10倍扱いやすくなる。

具体的には眼鏡ジバコイル対面でのガラガラ交代読みするかの択に対する安定行動がとれるなど。

ウーラオスは通常時は貫通するが、なぜかウーラオスダイマックスしているときはダイマックス技が1/4ダメージになるというバグがある(結構利用した)。

 

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ポリゴン2 @しんかのきせき

性格 : ずぶとい  特性: トレース

 

技 : 冷凍ビーム/イカサマ/自己再生/トリックルーム

 

数値: 191(244)-x-156(252)-125-117(12)-80

 

古くからのドヒドイデの親友。

やっぱりこのポケモンはチート級の強さがあった。

物理・特殊どちらも見ることができ、剣舞や龍舞による崩しに対してもトリックルームイカサマの流れで切り返していけるのが本当に強かった。

トリックルームはガラガラと組み合わすためだけではなく、ポリ2退場後に、ピクシーが上から瞑想を打ててキッスの怯みに怯えずに済んだり、ヒトデが身代わりを打たれる前に上からどくどくを打てたりと、色々な使い方があり便利であった。若干起点になりやすいため選出を控えることもあったが、構築の軸としてよく機能してくれたし、非常に手になじんで使いやすかった。

 

 

 

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ピクシー @食べ残し

性格 : 穏やか  特性: てんねん

 

技 : ムーンフォース/願い事/まもる/瞑想

 

数値:202(252)-x-94(4)-115-156(252)-80

HDぶっぱ

 

 本構築のMVP。

相手が特殊アタッカーしか残っていない状態で瞑想を一度積むことができれば勝ちが確定する。

選出時には、特殊積みアタッカーに対して投げながらサイクルを回していき、最終的に相手の特殊アタッカーとピクシーが残るような盤面になるように強く意識した。

 

ロトムやキッスの最近の流行として、耐久に努力値厚く振り、積み技で崩していく型が多くなっているので、単純な数値で突破されやすかったピクシーにとって追い風であった。眼鏡ミトムや珠キッスが上位でほとんどいなくなったのは本当に嬉しい限りである。

良くどや顔で出てくる身代わりポリ2,身代わり瞑想アシレーヌニンフィアに格の違いを見せつけていた。

 

 

このポケモンは素の状態だと本当に脆いので、とにかくHP管理をしっかりすることが大切です。倒された瞬間負けに直結するので割れ物を扱うように慎重に動かしましょう。

 

 

 

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エースバーン @命の珠

性格 : さみしがり  特性: リベロ

 

技 : オーバーヒート/エレキボール/とび膝蹴り/飛び跳ねる

 

数値: 155-172(164)-85-100(116)-95-168(228)

とび膝蹴り+巨大カキュウでHBカバを確定で倒せる

とび膝蹴り+エレキボールでHBギャラを倒せる

 

・陽気252振りとAが大体同じ

・B下降補正によりDLでCが上がらない

これらは、極力両刀であることがバレないようにするためである。

 

説明不要の両刀エースバーン。ゴリランダーやウーラオスなど、受けるのが困難な相手に出して崩していく役割を持たせている。両刀で採用した理由は、受けるのが困難で出さざるを得ない状況なのにギャラやカバがいるせいで選出ができなくなるのを防ぐためである。

 

あまり選出しなかったが、いるだけで選出圧力があるため、受けの選出を通しやすくするために必要な駒であったと感じている。

 

 

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ギャラドス @カゴのみ

性格 : 腕白  特性: 威嚇

 

技 : たきのぼり/とびはねる/りゅうのまい/眠る

 

数値: 191(164)-145-143(244)-x-120-114(100)

 

 

 前期二位の方が使っていた型を丸パクリした。ギャラドスは簡単に過労死するイメージがあるため、HBで使うなら眠るが必須であると感じている。

役割としては、相手のエースバーンを選出させづらくする、選出時での地面の一貫を切る、あくびループを抜け出す、ウオノラゴン入りの構築に対してエースとなる、などたくさんあり、補完枠として非常に優秀であった。

唯一辛いと感じたのはヒトデと同時選出したときに電気技の通りが良すぎてしまうことである。選出率はそこそこで、エースにも威嚇要因にも詰ませ枠としても使えたので、出した試合はよく働いてくれたと思う。

 

 

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ガラガラ @太い骨

性格 : いじっぱり  特性: ひらいしん

 

技 : フレアドライブ/ポルターガイスト/骨ブーメラン/剣の舞 

 

数値:164(228)-145(252)-130-x-100-69(28)

S:4振りカバルドン抜き

A:特化

H:あまり

 

ジバコ絡みのサイクル、パッチラゴン入り、対受け構築に選出する。一度有利対面さえ作ってしまえば、相手のサイクルに相当な負荷がかけられるので上手く有利対面をつくれるように立ち回った。

対パッチラゴンは初手ガラガラで相手のダイマックスを誘発し、ピクシー、ポリゴン2と上手に交換しながらダイマを枯らして、ポリ2のトリックルームで切り返すというキチキチなプレイングをせざるを得ないが、慣れれば6割くらい勝てたので何とかなった。

 

耐久は脆いので、まもるやトーチカと合わせながら慎重に交代する必要がある。

 

初めは上手に扱えなかったが、ヤンキーな技選択をするという7世代のメガクチートに近い使い方をすれば良いことに気づき、それ以降はうまく動かせたと思う。

 

受け構築に対しては、剣舞ダイマックスで1体飛ばし、即TODに持ち込むという立ち回りを行った。

 

 

[選出]

崩されないことを第一に、先に数的優位をとれるような選出を心掛ける。

初手はドヒドイデが大体安定する。

 

よくある並び

・ドヒド+ピクシー+ポリ2orギャラ

: まずはこの並びで受けまわせないか考える。ピクシーで相手を詰ませる勝ち筋を強く意識

 

・ガラガラ+ギャラ+ヒトデorポリ

: ジバノラゴンに対する回答。ガラガラとジバコイルの対面を何とか作って先にサイクル崩壊させる。最後はギャラを通していくイメージ

 

・ガラガラ+ヒトデ+@1

: 対受け構築。ガラガラで1体持っていきヒトデでTODする。@1は攻めを厚くしたいならエースバーン、相手の積み技による切り返しを防ぎたいならピクシーを出す。

 

エスバ+@2

サイクルを回すのが厳しいときの最終手段。具体的には、ゴリランダー+ウーラオスラプラス入りの構築など。選出時はこいつで何とか荒らせるように立ち回る必要がある。今の環境エースバーンの対策が厚く施されているので、出すときは勇気が必要。

 

[結果]

最終51位/レート2091/TN:SHOGING

(午前2時で24位となったが勝ち続ける自信がなかったので撤退)

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 ↑撤退時の順位(午前2時)

 

[最後に]

ここまで記事を読んで下さり、ありがとうございました!

今シーズンは50位以内を目標に取り組んでいたので、少々惜しい結果とはなりましたが、最高順位・最高レートを更新できたので嬉しいです。

 

50位以内、レート2100まであと一勝でしたが、今の自分の実力ではここが限界だと思ったので撤退しました。少々悔しいですが賢明な判断だったと思います。来シーズンはさらに順位を更新したいです。

 

PTの完成度としては、キツイ相手が多く環境にマッチしているとは言い難かったのですが、私が重要視している"粘り強く戦う"ことのできる構築になったのではないかと思います。

 

来シーズンはポリ2,ギャラ、エースバーンは使えなくなってしまいますが、ドヒドイデピクシーの並びは継続して使っていこうと思います。

 

最後になりますが、本記事を読んでいただきありがとうございました。

来シーズンも頑張ります!